FT−747 AM追加基盤


オークションでも未だにそこそこ人気のあるFT−747ですが....
愛着があり長年愛用していますので、FMユニットやトーンユニ
ット、AMフィルターのオプションが入っています。

ネーミングのGXやクリック感のあるメインダイヤルなど、安い
CB帯に使える無線機として、そこそこ売れたようですが、AM
フィルターを装着しようが、コンプレッサーを付けようが、スタンド
マイクを変えようが、当時のヤエスのサービスで調整してもらお
うが、鼻づまり変調で良いAMが出ませんでした。
つい最近は、AMフィルターでBCL用として活躍していました。
鼻づまり変調が好きな人には、たまらない無線機ですが、自分
みたいな、発音が悪い人間は、相手から、何を言っているのか、
わかりませんと相手局に聞き返されてしまいます。
その点、TS−480のAMは、ノーマルでも立派なAM変調が出
るので、もっぱら480を使ってました。

しかしHF機にAM追加基盤の第一人者、HF機AM向上会の班
長が747もAMで、AM追加基盤を入れたら立派に使えるからと
説得されて改造して頂きました。
SSBは、スルー回路がありますので、AM変調だけの変更とな
ります。

今回は、ホームページに載せるから、お試し価格で、部品代
のみだけ払いました。

このAM追加基盤は、班長がTS−50が現行の時代に購入し、
あまりに悪いAMの変調を何とかしたいと作った物です。
当初は、簡単な追加基盤でしたが、TS−850とDSP−100
に触発されて改良を重ねたものです。
AM追加基盤も現在は、5代目のもので、入力と出力の改良
高音の伸びが改善された物になっています。
装着した機種は、ケンウッドTS−950が3台、TS−850が3
台、TS−690とTS−450を10台以上、TS−50が8台、T
S−680が3台、TS−140が3台、TS−670とTS−430が
1台、FT−655が4台、FT−747が4台、と今まで装着済み
で良好な評判です。

オペアンプのICの交換により、変調の変化が可能ですから、
いろいろなICで実験するのも楽しそうです。
オペアンブは、秋月電子に沢山ありますね。

AMで鼻づまり変調が酷い無線機で回路図が公表されている
ヤエス機やケンウッド機で殆どの改造が可能です。




もうかれこれ20年使っています。
程度は、中々だと思います。
ですが駄目駄目なAM変調を改善します。
マイクは、ケンウッドMC−60
コンプレッサーは、ケンプロのKP-121を使います。


一番奥が試作品と手前が初代のAM追加基盤です。
初代からオペアンプのICを採用しています。
簡単に言えば、AMの変調を、オペアンプで
増幅して、無線機に割り込ませるのですが、
理屈は、わかっても作るのは、難しいですね。



これが現在のAM追加基盤で5代目の新型となります。
4代目からコンデンサーやリレーなど、殆ど改良してあります。
SSBは、スルー回路がありますので、何も変わりません。
またAMの入力感度とリミッターをトリマーにて調整可能です。
またオペアンプのICはソケット式ですから、他のオペアンプ
に変更して、変調音質の変化を楽しめます。



FT−747では、このICからのジャンパーが重要とのこと。
このポイントがわからないとFT−747は、改造出来ない。



ローカルさん宅(通称アンテナ屋敷)でばらしています。
幹線道路から見えるアンテナ群は、まるで米軍の通信隊
のような風貌で、エキゾチックジャパーンです。(GO風に)
坂の頂上付近にあるので、ロケもばっちりです。
このローカルさんは、足場パイプの魔術師と呼ばれています。

747は、本当に簡単な構造ですが、開け方に癖があります。
両側の後ろの爪を押してサイドの止め具を後ろに外して
ケースの横を上に上げながら、後ろにずらして、はずします。
この無線機は、、バックアップまだ平気ですが、スタンダードには、同型の
電池がありませんので、ケンウッドの物を多少加工して、取り付け可能です。
また、送信しっぱなしやメーターが上がりぱなしは、Local unitのコネクター
の接触不良でおこりますので、一度はずして、接点をクリーニングしてください。


メイン基盤の裏からから配線の取り出し箇所を
回路図とテスターを駆使しながらポイントを探します。



メインの基盤にAM追加基盤の配線が完了しました。
基盤から外したのは、コンデンサー数個と抵抗です。
基盤のパターンをカットするような事は、ありません。



殆ど組みあがりました。
今では、殆ど役に立たないトーンユニット
真ん中に立っているのが、未だに新品が売っているFMユニット
配線を戻し新型AM追加基盤を最後に留めます。



固定で使いますので、簡単に留めています。
車載の時は、しっかりと止めて、絶縁対策が必要です。
もう少し基盤自体の小型化も可能ですね。

PAと灰皿に間にあるコンデンサーは、ローカルさんの
安定化電源の物で、ジャンク市で購入した安定化電源が
コンデンサーが駄目で、高くついた典型的なパターンです。



ちなみにキャリアで10Wに絞ってセットして、
変調をかけると35W位までプラス変調いたします。
変調も潰れませんし、他機でモニターしてもノー
マルと比較にならない高い明瞭度を誇ります。
もちろんキャリアを上げれば、ピークも上がります。
マイクゲインをあまり上げなくても、良いので、747
定番のピー発信から、やっと開放されます。


いろいろなオペアンプを購入してみました。
まだセッティング途中ですが、無線で使う
オペアンプは、高ければ良いという訳でも
ありませんですね、AMで明瞭度や迫力で
結構、悩んでしまいます。
今は、JRCの5532の選別品を使っています。



FT−747は、PAユニット内の半固定が経年
による変化で保護回路が働いてしまいます。
もちろん班長がばらして直してくれました。
いろいろオペアンプを選んだ所、やはりJRC
の5532DDがベストですね。
2114DDも使ってみましたけど、747には、
合いませんでした。


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