古野のDR2-2型です。
ヤフオク等で、同型機を見かけますので、漁船から引退した無線 機が出品されるのでしょう。 この無線機もクリスタル方式で10CHが実装されていました。 チャンネルとメーターの照明が切れていますが、他の動作は、問 題ありません。 製造は、昭和54年ですから、30年前の製造です。 実際に使われた無線機ですが、内部は、あまり腐食も無い、綺麗 な状態です。 外見も、使われた環境と年数にしては、綺麗な無線機だと思いま す。 DC-DCコンバーターが付いているので、12Vと24Vの電源に対 応します。 メーターで、電圧やトランジスターの動作状態を把握できるのは、 当時は、無線機だけしか、連絡手段が無いために、出港前に、 簡単に動作を確認出来て、トラブルを減らそうとしたと、思われる のです。 内部の様子1 内部の様子2 銘板 リヤの様子 |
まさにCB初期の伝説の漁業無線です。 クリスタル方式で1WのDSBなのに、この作りです 。 大きな変調トランスは、まさにハリケーン並みの大きさを誇ります が1Wで、この大きさは、驚きです。 またファイナル部は10Wの2SC1239を1Wで使用し、オーディ オトランジスターはHi−Fiアンプの出力段用に設計された2SC 1061を使用する贅沢なCB機です。(笑) 2SC1239は、大栄電気で復刻版として発売されていた912にも 使用されていましたね。 また、この無線機を発見したのは、NASA通信です。 NASAは、シンワ無線の業務用無線機の製造を委託されていた のは、有名な話ですが漁業無線まで委託されて作っていたのは、 驚きです。 NASAの話によると、この漁業無線は、設計段階から係わり、NA SAが得意とするAM変調の技術が生かされた無線機との事です 。 漁業無線機は、フルノが有名な為に、絶対と言ってほど、見つか らないと思われる無線機でもあります。 NASAは、CBだけでなく、業務機を完璧に作っていた証拠となる 無線機です。 内部の様子1 内部の様子2 リヤ様子 |
在籍していたCBのクラブには、伝説がありました。 NASAと違い変調は、大人しいのに滅法飛ばす無線機が ある、オオフナとは違う、アマ機みたいなAM変調でも無 い伝説のCB機があったとの事。 その伝説のCB機は漁船用無線機を改造したCB機だった と聞かされたことがありました。 特に昔の漁船用無線機は、クリスタル制御だったので改造 も簡単に出来たと思います。 その事がずっと頭から離れずに何時か手に入れたいと思っ ていましたが、やっと手に入れる事が出来ました。 現在のパワー合戦に対してアベレージが在るとは、思えま せんが、綺麗な27MHzの電波とおまけじゃ無く元から AM使用可になっている無線機は、漁船用だけ思います。 海で陸地との通信がこの無線機だけだった訳ですから、信 頼性や耐久性は言うに及ばずだと思います。 25W機ですがドライブは2sc2395を使いファイナ ルは2sc1763を使ってあります。 また、某氏が作成したのCB帯ROMが入ってありますの でFCC帯や300の周波数に出る事が出来ます。 内部の様子1 内部の様子2 古野製安定化電源 |
ページを閉じて、お戻りください |