72GXパ−ト1
とアテンション
名機ナサ72のパ−ト1と呼ばれるモデルです。
フロントのベーゼルは、パートU用が付いていましたがNASA通信の
サトタンが撮影のために、探してくださり、装着して頂ました。
とても丁寧な作業で、流石に72GXのプロと思った次第です。
里美さん、ありがとうございました。

46GT−Uとの並売もしていたようですが、後継機と位置づけです
46GTシリ−ズに無かった、無段階パワーコンやSWR計やマイク
コンプレッサーボリュームが付いています。パ−ト2と主な違いは、
変調トランスが小さい送受信のリレーが無いなどです。
この時代に無段階のパワーコンが装備されたのは、パート1が始め
てだと思います。
当時、NASA通信の社長がケンメリに乗っていて、コンソールボッ
クスにきちっと入れたい為に46GT-Uの大きさを変更して1DINと
した機種であります。
また当時、NASAが出していたカーステのアテンションとの組み合
わせも考えられていました。
アテンションの取り説には、当時、山中氏の愛車のケンメリにアテン
ションが収まった、写真が印刷されております。
写真の様にアテイションの大きさは、パート1と同じ、つまみも同じもの
使われているので、マッチングもばっちりでした。
ケンメリとは、ケンとメリのスカイラインとして、一世風靡した車です。

また送信時にピヨと鳴くひよこが付いたモデルが在ります。
これは、回路の設計ミスで鳴いた物でしたが、当時の局は、無線機
をNASAの製品を使っているんだと自慢みたいな物でした。
NASAで改良されて鳴かなくなった後に、当時の局は、前みたいに
鳴くようにしてくれと、改造が増えたと言って山中氏が笑っておりまし
た。
現在は、浅川氏が退社されたので、不可能だと思います。

(秘)NASA通信商品価格表
内部の様子
リヤの様子







72GX−U
ナサ通信の傑作機と名高い72GX−Uです、72GX−Uになり、か
なりの年月が経ちますが、時代に合ったモデルやマイナーチェンジ
を繰り返しているみたいです。
変調が太い、ノイズレス受信、リニアを押しやすい、故障がなく信頼性、
がある事が評価されて、ベストセラーモデルとなっています。
しかし、ファイナルは、直ぐに飛びますよ。

自分は、現役時代に安いボーナスで新品の72GX−Uと400Wで出
ていましたがAMモニターの自分の変調に聞きほれましたよ。
山中氏は、リニアが嫌いらしいのですが、だったら何故ハリケーンを
意地で作らないのでしょうか?
GX−Uは、リニアを使う為の無線機だと思うのですが。

受信に対しても、カバ−のノイズレスと書かれた文字は、伊達で無く、
かなりのノイズをなくしてくれていたので、受信も静かで聞きやすいの
が特徴でもあります。
またメーターが変調をかけると赤く光り、かけ具合によって明るさが変
化する所が、夜は綺麗で良い買い物をしたなと感動したものです。

この他に同様のブラックを3台ほど持っていたのですが、1台は、盗ま
れ、もう2台は、クラブの偉い方に、勝手に売られていました。
悲しい思い出です。

現在、補修部品もメーカーが出さない物が出てきました。
メーカー修理より、名が通った販売店の修理の方が安くて安心です。
なにせ修理に出して半年も掛かったうえに、高額な請求です。
淺川さんの時は、安く、1週間で帰ってきました。
古い無線機だから、と言われましたが、現在も販売されている機種だ
と思うのですが。
淺川さんの時の、絶妙な修理金額と時間はが懐かしく思います。

ちなみに72GX-Uシリーズの改造機は、色々な物が存在しますが、
良く考えて、お金を使ったほうが良いと思います。
自分的にスーバー変調とコンプレーションアップで十分だと思います。
定番のス−パ−変調の改造では、無変調時のパワーと変調をかけ
た時の最大パワーを調整が出来る物が多いです。
スーパー変調といっても、凄い変調が出る訳では、ありません、変調の
入力に合わせて、パワーの出方が変わるために、大きいブースターの
使用時に、電気に余裕が出ます。
コンプレーションアップは、トランス横のALCの半固定をモニターで聞
きながら回せばOKです。
また、高音化改造は、オーディオトランジスター(1173)の前に付いて
いるコンデンサーの容量を好みに合わせて、下げていくだけです。
現在は、1173が代替のトランジスターになってしまい、迫力が欠ける様
に感じますので、新品よりもヤフオクで1173を使った程度が良い物を探
してください。

しかし現在のNASAの修理対応は、本当にまずいですねぇ。
高くても、いつまでも使えるのが、売りだったのですが、現在の修理を
してやっているみたいな対応は、どうかと思います。


マニアックアイテム、故障早見表
基盤の表面
基盤の裏面
リヤの様子








CONVOY
72GXのホワイト版で限定500台の出荷でした。

外装だけでなく、変調も変えられております。変調トランス付近の2本の
線がパートUと取り方が違いますので、見比べてみてください。

大まかな外装は、手に入れる事が出来ますが、前面のベーゼルのプレ
ートやつまみ類が入手不可能ですので、完璧なコンボイにすることは、
不可能になりました。
外装とベゼルを変えただけなんて、部品の在庫処分です。


リヤは、パート2と同じで変更点は、ありません。








基盤の表面
基盤の裏面





72GX-STD  HR
今では、殆ど見かけないスタンダードハリケーンです。

見慣れた、デラックスとの違いは、リヤのヒートシンクが小さい、スタン
バイピーが付かない(この機種には付いています。)、前面のベゼル
は、ブラックで、ブラックと同様に奥行きが短い等の違いです。
またP.CH(特チャン)のポジション、R.FHのポジションやリヤの救命
ショートピンが存在しましせん。
保護回路も取り付けてありませんので、マッチングに注意が必要となり
ます。
またファイナルは、ナサパーソナル初期のダブルファイナルと同様の
抱き併せタイプとなっています。
山中氏曰く、抱き併せタイブよりは、L型配置の方が、パワーが出しや
すいとの事です。
またヒートシンクが小さいために、フルバワーでの連続送信は、あまり
芳しくないとの事です。
しかしCB帯では、リニアを掛けますので、パワーを絞って、使うことが
多い為に、余り問題になるとは思えません。
STDも変調トランスやオーディオのトランジスターが変更されています
ので、受信は、専用ICのSA基盤と呼ばれるものが装着してあります。

放熱や保護回路の問題もあり、DX HRの様に長期で製造されなかっ
た為にオークション等でもあまり見掛けません。

内部の様子
リヤの様子







72GX-DX HR
デラックス、ハリケーンです。当時9万位で新品で買いました。
当時の自分は、9万も出すなんて馬鹿な人間だと後悔します。
ハリケーンシリーズには、この他にスタンダードもありましたが流通は
少ないようです。
スタンダードハリケーンは、フルパワー時の放熱に問題が有り、製造
を余りしなかったと聞きました。
デラックスでは、リヤの放熱板も大きく放熱対策も考えられています。
自分としては、NASAの最高傑作品だと思います。
カラーはナサパーソナルと同時期の販売のために、国防色と呼ばれ
る色に変更されています。
デラックスと成っているように、CB、PA切り替えにP.CH(特チャン)
のポジションがあり内部には専用の水晶ソケットが存在したり、Qマー
カーが入っていたり、R.FHのポジションにすると受信感度を上げたり
といたせりつくせりです。
またリヤには、ショートピンが存在し、抜くとパワーがワイヤレスマイク
並みの送信出力となり合法運用が出来ます。(笑)
救命ジャックや紐をひっぱる方式は、総通が知っていますので、下手
に隠すと、車の中をごっそり調べられますよ。
ハリケーンシリーズは、72GX-Uベースに作られましたが、、変調トラ
ンスやオーディオトランジスターが変更されハイパワーに見合った、変
調となりました。
オーディオトランジスターの発熱、2個のファイナルの発熱の為に大型
のヒートシンクが装備されています。
10W機をベースにただハイパワーにするとAFゲインが高くなるために
受信に拘る、NASAは受信用にICの採用して、聞きやすく、ノイズレス
を実現しています。
当時は、今と違い、良い人材に恵まれていたのでしょうね。

初期のハリケーンは、救命ジャックが無い、Qマーカーで無く、ナサパ
ーソナルと同じスタンバイピーに成っている、ローパスフィルターがし
っかりしている所に特徴があります。

ファイナルは2発で無変調時に20W以上の出力が出るために、周り
で使用していた局は、バワーコンのツマミをシビアに調整してリニアを
使用していました。
パワーを落として、10Wで使えば、ブラックなど比較にならないAM変
調で運用できます。
手持ちのPUMA製PL−4Kとハリケーンで運用したかったと思いなが
ら、両機を眺めています。
現在では、ヒートシンクが作れずに生産が出来ないようです。
3級をお持ちの局は、ハリケーン改AM28が宜しいと思います。

内部の様子
リヤの様子







72GX-J
内部にDC-DCコンバータが内臓された24Vで使用可能な72GX-U
です。
オークションで高値で取引や他のNASAの無線機と違う等の書き込み
がありますが、中身は、72GX−Uと同じです。
変調トランスやオーディオトランジスターも同じですから、ハリケーンの
外装は、内部のDC-DCコンバーターのスペースや放熱のためだけで
す。

72GX-Uの基本的な物は、変更されていません。
もちろん変調自体もパートUと変わりがありません。
DCDCつきのパート2です。
DC-DCコンバータが内臓されているので、24V車でもそのままで使
用出来るのが売りです。
この機械は、DC-DCコンバータが不調の為にメーカーにて取り外し
て12V仕様となっていますが、この前にヤフオクで高値で取引されて
ましたのでメーカーにてDC-DCコンバータの取り付けをしようかと思
います。
しかし昔に付き合いの有った販売店の方から、DC-DCコンバータの
効率や故障の多さを聞かされていたので思案中です。

また72GX-Uと同じなのに売ってくれと言う人が多い機械です。


内部の様子
リヤの様子







72GX-V
72GX-Uのバンド切り替えのX.CがB.CHとなり地下のチャンネルに
変 更され、一時期、72GX-Uと併売されていた72GX-Vです。
当時の販売店では、GX-Vが一万ほど高かったと記憶があります。
内部を見比べてみたのですが変更されたのは、水晶位しか分かりま
せ んでした。
長期の販売で無かったようで、オークション等でもあまり見かけない機
種です。

また前面ベゼルが72GX-Uでカバーの銘版に72GX-Vと成ってい
て アイエムと言う販売店で内部が調整されたGX-Vも存在するようで
す。











内部の様子
リヤの様子




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