VOICE 1202

VOICE 1202です。
このシリーズは、1202の他に1200、1202P(ポリススキャン)があったようです。
当時の警察無線は、アナログですから、CBと警察無線は、楽しかったと思い
ます。
クラブCHも組めるのですが、GORILLAのようなDIP SWでは、無いので、ダ
イオードをハンダして、設定するのですが、取り説がありません。
VOICEのクラブCHを組む方法は、PLLの唯一の欠点を補うもので、関心して
しまいます。
10W機ですから、無理した所も無いですし、10Wなのに、GORILLAより大き
いヒートシンクなど、VOICEが真面目に作った無線機だと思います。

GORILLAは、販売当時、海外で作られていると勘違いされるぐらい、コスト
ダウンをしました。
上下のカバー厚さなんて、1202と比べ物にならない位、薄いです。

海外のオークションでカイザーとして、出品されているのを見ました。
FMが追加されていました。







GORILLA

当時、販売店の売れ筋でも上位にランクされたゴリラの前期タイプです。
ちなみに前期と後期は、どこが違うのと聞かれれば、後半に売られてい
るものはリヤの部分のPAの穴が無くなった物です、ヒートシンクも変更さ
れています。

低価格、クラブCHも組める、ハイバワー、変調が良い、がポイントだったので
すが、受信が仇となってVOICEは、対策を迫られるのですが、結局、抜本的
な対策が出来ませんでした。

この前の機種は、ボイス1202がありますが1202をベースにウィスターの手
による 小変更でゴリラとなります。
小変更でゴリラにしてしまった為に弊害が受信関係に現れます。
ピー発振とオーディオ出力による問題です。
後期のゴリラでは、電源投入から受信にピー発信が出てしまう物が存在して
ますので、オークションでの購入には注意が必要です。
これは、AFトランジスターの熱暴走が原因です。
トランジスター前の抵抗値を変えれば、良いですが、変調に影響が出ますの
で、自分は、チバホビーの受信IC化にしています。
受信ICt化にすると受信時にAFトランジスターは、使いません・
送信時にAFトランジスターを使いますので、熱暴走から逃げれますし、ICの
受信となるので、ノイズも減るし、ダイナミックレンジも上がると一石二鳥です。
古くなると、基盤から、内部スピーカに繋がる抵抗が焼けていて、スピーカ出
力の大きさが尋常じゃ無い事を確認することが出来ます。

ボイスは、ピー発振対策の資料には、千葉県の番号が載っておりました、
もろろん、ボイスの社長は、ユニデンを辞めて、ボイスを立ち上げました。
CB機メーカーは、ユニデン絡みの方が多いです。
現在ボイスは、残念ながら平成17年に解散しました。
アフターは、ウィスターがする筈ですが、どうなんでしょう?

受信の感度自体は良いのですが、AFのゲインが高くボイス伝統の騒がしい
受信と相まって、慣れが必要です。
 
ナサのハリケーンは、受信音の増幅を変調トランスを利用せずICを使ってい
ます。
当時、ナサは、72GX-Uをベースにハリケーンの開発にあたり、かなり試行
錯誤をして、受信にICを使ったのだと思います。

またノイズブランカーと表記がありますが、実はANLだけですので、だからで
しょうか?PLLのホワイトノイズが目立つ受信です。

しかし受信の欠点を補うぐらいの変調とパワーの伸びが、ゴリラの売りです。
フルパワーで40Wまでプラス変調し、低音が利いていてAMモニターを聞く
と惚れ惚れしてしまいます。
リニアを繋げる方は、押し過ぎてしまいますので、内部のパワーコンの所の半
固定を調整してください。

ボイスパンチは、初期型のみの実装となっていて、この無線機の頃には、部
品が実装されていません。
前記の回り込みの解決手段として、ボイスがボイスパンチ機能を部品ごと取
り外してしまったからです。
しかしながら、ピー発信の改善には、全然、役立っていません。
部品が実装されていないゴリラのボイスパンチは、マイグゲインの切り替えに
変更されてます。
ボイスパンチの実装されていなくとも、変調は、とても深く掛かります。
このGORILLAは、ジャンクのゴリラからボイスパンチを移植してあります。

またPLLの120CH機なのですが特チャンが2CH組める用になっています
のでFCC以外の間チャンにQSYする事が出来ます。
特チャンに出る方法も、スイッチだけなのでクリスタルを注文したり計算をす
る事も無いので便利ですが取り説が無いと組めないので、CB資料集を
ご覧ください。

また、ゴリラの10W版でピエロがありましたが、ゴリラの部品を外した物で友
人が部品を追加して、ゴリラモドキにしておりました。

ボイス社の末期には、ツマミがメッキで無い、ゴリラも存在します。
ツマミにメッキも出来ない位、苦しかったのでしょう。
 
リニアの押し用に10Wとなり、スーパー変調が付いたスーパーゴリラとなりま
すが、となると777と変わらない無線機となります、ボイスの末期の迷走だと、
思っています。
 
メーターは、ナサと同じで変調の強弱でメーターの赤色のランプが光ますが
何故かナサほど綺麗でないのが残念。
アンテナのミスマッチでフルパワーで送信して、ファイナルを飛ばす事が多い
ので注意が必要です。

乗用車などにリニアを付けれない時に、少しパワーを控えめにして使えばと
ても良い無線機です。
ゴリラに限らずボイスのCB機を、お持ちの局は、大切に使ってください。


内部の様子
リヤの様子







RANGER VX-1

ボイスの偽装?用の無線機です。
フロントのバネルに28MHz AM/FM TRANCEIVERと誇らしげに入っていま
すが、バレバレでしょう。

取り説には、Aバンドのみ水晶が入っていて、28.000〜28.440までの40
CHの送信が可能と成っています。
しかし、この無線機は、4個フル実装となっています。
この無線機を購入した時は、生産終了で流通在庫も無く、今は、無きミヨシ鶴
見の峰さんが、メーカーと交渉して引っ張ったと思いました。
そのときに、水晶代は、頂戴と言われたような気がします。
(峰さん、元気なら、連絡ください。)
このVX-1は、多少高めだと思ったのですが、作りは、良いので、ボイス1202
血統だと思いました。(個人の思い込みです)
10Wなのにヒートシンクをちゃんと付けていますし。

PLL機ですが、水晶を計算すれば、間CHにもいけますのし、バンドも4バンド
ありますので、FMが付いていますので28MHzのFMにも出る事ができます。

しかし、所詮CB機、ステップは、すべて10Kで無く、20Kの所もありますので、
注意が必要です。
10W機で連続パワーコンですし、変調トランスは、ピエロや1202と同じ大きさ
なので実績がありますし、リニアを繋いで、良い仕事をしてくれると思います。








SUPER GORILLA

これを始めて見たとき、ボイスは、苦しいんだと思いました。
素人ながらに、変化を感じました。
ハイバワーのGORILLAのツマミのメッキが廃止となりました、良く分からない、
コンセプトのSUPER GORILLAが販売されたからです。
GORILLAと併売でスーパー変調の777がありましたが、早々とこの2機種を
生産中止にして、後半は、GORILLAだけの販売でした。
暫くしてSUPER GORILLAがでましたが、777の手直し程度で、目だった機構は
みつかりません。
一度生産中止した物を、小手先だれの変更で売れると思ったのでしょうか?
777と違い、スーパー変調の最小出力を決められるのは、有り難いですが、77
7を継続販売していて、改良すれば、良かったと思うのですが、もう777の部品
を流用するより、ゴリラの部品を流用したほうが、コスト的に有利だったのでしょ
う777の部品で無くGORILLAのl流用だったら、クラブCHは、何とか残して欲し
かったです。
無線機幅が広がりますから。

2GX-Uに習ってパワーを落としてリニアを押しやすくするのは、理解できます
が、やはりクラブCHを組めないのが痛く、魅力無い無線機となっていきます。

初回限定仕様との事でケースがメッキな無線機もありますが、すべて販売する
のに、かなりの時間を要しました。
VOICEは、早くしないとメッキのケースが無くなるとからと、販売店にストックを、
薦めても、時間が掛かった事を踏まえると人気は、無かったのが正解だと思い
ます。

このSUPER GORILLAを最後に、ボイス社は、平成17年に解散します。


また、777も掲載予定です。



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