NASAパーソナルとは?

 この文章は、コピーで無いです。
 
 外観は、CB用のハリケーンと同じですが、前面ベーゼルのプレ
 ートがNASAパーソナルとなっています。
 水晶が少ない、基盤は使い回しと、売れればNASAがウハウハ
 な無線機です。
 何せNASAの無線機は部品の挿入は手作業で、固体によって
 ノイズブランカーの効きが違うなど、製作にコストが掛かる無線機
 ですから。

 内部の大まかな変更点としては、送受信用の親石の水晶、3段ロ
 ーパスフィルター、局初やコイル周り、ノイズブランカー周りと、変
 更がされています。
 基盤がCB用の使いまわしの為に、使われていない部品も、きちん
 と装着されています。
 規約では、無線機の個人売買は、禁止されているために、運用を
 辞めた局からクラブが買い取る事が多いために、クラブに中古機
 が大量(新規で始める局が居ない)ストックされていることが多い
 ようです。

 ちなみにNASAでは、NASAパーソナルの無線機をCB帯用に
 戻す改造は、技術者の浅川氏が辞めた為に出来ません。

 当初は、デラックスハリケーンタイプとスタンダードハリケーンの
 2種類が用意されましたが、後半は、デラックスハリケーンのみ、
 販売されました。

 CB用のデラックスハリケーンの初期型は、スタンバイピーで、後
 にQマーカーに変更されますが、NASAパーソナルは、初期型
 から生産終了まで、変更されることなく、スタンバイピーでした。

 出力は、CB用のデラックスハリケーンと違いシングルファイナル
 と呼ばれる、NASA7375が1つの物で10Wが基本です。
 しかし、少数ですがダブルファイナルと呼ばれる、7375を2個抱
 き合わせてある物や、CBのハリケーン用の7376(シングル)に
 変更された物があります。
 NASAは、規約を守って運用せよと厳しくクラブに指導した割りに
 出荷する無線機は、規約を守っていない物を出荷していました。

 ドライブは、当初1306 1Bでしたが、NECが製造中止のために
 互換品を使っていますが、1306 1Bの方が、パワーの伸びが優
 れます。

 ファイナルは、CB帯より10MHz高い37MHzのため、7375を選
 別品です。
 販売店の修理によっては、2SC1969に換えられていますが、2S
 C2098の方がベストです。
 ちなみに7375は、2098のVCBOを20V上げた上位版です。

 周波数の37Mを選んだ理由は、NASAによる脳内自主防衛隊
 構想による、有事の際に救命ジャックのピンを刺して出力を上げ
 て、自衛隊と交信し、協力するための周波数という事で37MHz
 が選ばれていますが、37MHzは、基地内の運用であり、FMが
 使用されていますので、有事の際に活躍出来たか、疑問です。
 無線機の色は、自衛隊を意識した国防色です。

 当時はCBブームでクラブ間のゴタゴタやローカル局などがNAS
 Aに対応を考えさせて、NASAが考えた脳内自主防衛構想により
 クラブやCBのローカルが27MHzから、37MHzに移行しました。
 ローカル局は、地域ごとのナサラインに加入しました。

 当初NASAパーソナルは、NASA技研に常設のオペレーターを
 用意して、定時に放送し、自主防衛隊の活動をしていました。

 また37M帯簡易無線協会を作り、クラブの周波数を取り決め、運
 用 者には、何の意味もない免許状を発行していました。
 アンテナは、先端をオレンジに塗り、運用者は、モービルに掲示す
 るステッカーと免許状を携帯し、900MHzパーソナルと同じような
 真似事で合法的な自主防衛隊として活動していましたが、NASA
 パーソナル運用者が東名高速で検挙され、14日の拘束を受け、
 NASA通信も法廷に呼び出されました。
 救命ジャックのピンが争点になり、押収された無線機にピンが外さ
 れていましたが、車内から見つかり、パワーが上げれて運用可能
 との事で、運用者に罰金刑が科せられ、NASAパーソナルは、完
 全に違法無線と認知されました。
 その件でナサパーソナルは、下火になっていきます。

 無線機横の黄色い封印ステッカーは、他のクラブの周波数を分か
 らなくするために、出荷時に黄色のステッカーで封印して、中を開
 けない様の配慮していました。
 これは、水晶による、周波数の把握を防いでクラブ同士の揉め事
 が起きない用の配慮とのことですが、本当は、修理をすべてNAS
 Aでやり、儲けるという思惑があったのでしょう。
 しかし、移動用チャンネルと呼ばれる、オープンチャンネルを用意
 してあります。
 オープンチャンネルは、1階〜3階の5CHから8CHに用意されて
 います。
  
 電波の飛び方としては、バンド内が静かなので、ハリケーンタイプ
 の無線機(10W)は、CBより飛ぶ感じです。
 また、Eスポも利用可能なのでコンデションしだいでCBと同様のD
 X通信が可能ですが、局数が少ないのが致命的です。

 現在の運用は、クラブのチャンネルで交信は、余り盛んでなく無く、
 移動チャンネルを使用した、クラブの垣根が無い交信でしたが、
 取り締まり、レポートが取れない、リニアを使うクラブが出てくる、な
 どの理由で、CB戻る運用者も増えています。
 また無線機の修理は、NASAの浅川氏が辞めてから、修理に時
 間と代金が掛かるようになり、運用者は、激減しました。

 一時期は、IC−575やFT−655、逆輸入機では、 IC−706な
 どを使う、局も居たようです。
 特にAMに定評ある初代706は、良く使われました。

 コンディションが良いときに、37.695MHzで、ちらほら運用して
 いる局がちらほら聞こえるので、興味がある方は、ワッチしてみて
 ください。(現在は、聞こえません2010/04/26)
 
 情報によると、今でも、新品の無線機の在庫が有るみたいです。
 
 今回の追記をもってNASAパーソナルのページは、更新終了と
 致します。(2010/04/26)

NASAパーソナルで使用される機器

ナサラインのクラブチャンだけは、スタンダードポジションに割り当てされています。
XCとNASAポジションの5〜8までは統一でオープンチャンネルとなります。
現在は、クラブに関係なく8CHがメインチャンとして利用されている模様です。